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人体と健康を守る電磁波シールド製品を開発[株式会社ETL(環境技術研究所)]

環境保全・修復、省エネ、健康等の新技術研究・開発
及び同知的所有権・技術・製品の販売、輸出入

 ETL(環境技術研究所)は、2002年8月に設立された環境関連の研究開発型ベンチャー。大手企業をスピンオフした小川社長ら数人が立ち上げた。環境修復・省エネルギー・健康維持の3つの事業を柱に事業を展開している。同年11月には東京都から旧中小企業創造法(現中小企業新事業活動促進法)の認定を受けるなど、先端的な技術を持つベンチャー企業として、評価を確立している。

 2004年3月には、環境先進国ドイツのマルブルグ社が開発した「電磁波シールド」製品群を日本市場に導入するなど、時代を先取りした環境・健康対策製品の発掘や独自の技術による新製品開発への取り組みが注目を集めている。

 特に反響を呼んでいるのが、「電磁波シールド」製品シリーズだ。私たちの日常生活では、携帯電話やパソコンなど家電製品から発せられる電磁波を、気づかないうちに浴びているという。電磁波は電気と磁気の波動エネルギーで、多く浴びるとガンや脳腫瘍が発症する可能性があるとされるほか、ペースメーカー装着者や妊婦に与える影響もあるのではないかと懸念されている。

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製品ラインナップの一つ
「電磁波シールドブラウス」

 「電磁波シールドブラウス」 同社の「電磁波シールド」製品は、Tシャツ、タンクトップ、ボクサーなどの下着、ブラウスなどのアウター、バンダナ、帽子、レースカーテン、ベッドキャノビー(天蓋)など多彩なラインナップをそろえているのが特徴だ。インターネットショップ「楽天市場」(http://www.rakuten.co.jp/etl/)を通じて販売している。また、病院やオフィス、データセンターなどの施設や住宅の施工向けには、壁紙やフィルム、カーテンタイプなど20種類の製品群をそろえた。

 「電磁波シールドタンクトップ」は100%コットン製。天然素材を使用しているため、肌ざわりが良く、顧客に受けている。重量は110グラムと一般のTシャツ並みの軽量さで、通常の下着感覚で違和感なく着用できるのが好評の理由のようだ。洗濯を100回以上行っても電磁波対策の効果が保てるなど、耐久性にも優れている。

 同製品の材料である電磁波シールド材は、ドイツ軍事大学ミュンヘン研究所で行った性能証明で、200MHz~10GHzの電磁波を99%以上遮へいすることが証明されている。

 マルブルグ社が主に建築環境分野で使っている特殊なシールド材を利用して開発した。同素材は、マルブルグ社が地中で自然分解する壁紙を開発している際に、偶然発見したもの。電磁波を吸収する機能があるという。これまでは、電波には銅、磁波には鉄が、シールドの役目を果たしてきたが、壁紙タイプの電磁波シールド材を開発したことで、これまで施工が困難であった電磁波シールド工事での利用が可能になった。

 また、20平方メートル程度の部屋(脳波測定室)や区画を電磁波シールド工事した場合の費用は300万円程度で、工期は約3週間。工費、工期とも、それぞれ従来に比べて2分の1程度で済むようになった。

 吸収と反射を持ったシールド材のため、電磁環境に合わせた組み合わせが可能で、建物や部屋の曲面や曲がり角を気にせずに、あらゆる面に対応できる。壁や床、天井に接着剤で壁紙を貼るのと同じ施工法で、空間を狭くしないため、既存建物の部屋の使用目的の変更に、構造を変えることなく対応できる。さらに、シールド素材は天然材料を使用しているため、有害な化学物質が含まれないなど、健康や環境に配慮している点も人気の理由だ。

 ドイツをはじめ欧米では、病院や軍事施設、データセンターなど電磁波を浴びる可能性が高い施設で働く人向けのTシャツなど電磁波関連製品が多く売れている。特に最近では、手軽に取り付けられるカーテンタイプのシールド材が好評。我が国でもこうした分野での普及が注目される。

病院や研究所などで活躍する電磁波対策ソリューション

 今後、日本ではPHS、携帯電話などの移動体通信や医療データ通信の病院内での使用が解禁されるようになると思われる。そのため、病院内での不要な電磁波ノイズなどの電磁波管理対策が必須となる。手術室やCCU(冠動脈疾患集中管理室)、ICU(集中治療室)、NICU(新生児集中管理室)などの重要区画や診療室、病室などで、壁紙やレースカーテンなどによる電磁波シールドの施工の需要増が予測される。

 また、ペースメーカー装着患者や輸血ポンプ使用患者などが院内移動をする際には、電磁波シールド衣服を着用させたり、輸液ポンプを電磁波シールドするなど個人向けの防御手段も重要。医師や看護師などの医療従事者には、労働環境改善から白衣やTシャツなど電磁波対策を施した下着の着用を義務づける必要がある。
 必要区画だけ電磁波シールド材を壁紙のように貼り替えることや電磁波シールド・レースカーテンを取り付けるだけで電磁波ノイズに邪魔されて採算がとれなかった高額な医療機器の効率をあげることができるなど、手軽さが受けている。

 また、ETLでは低周波、高周波それぞれの電磁波を測定するサービスも行っている。半日程度で費用は20万円程度で済む。他の事業者に頼むと70万円程度かかるところもあるという。

セキュリティ対策でも注目される

 電磁波対策は健康面だけでなく、セキュリティの面からも重要だ。漏れては困る、個人情報や電子入札・選挙情報を扱う地方自治体のサーバルームの情報セキュリティ対策も総務省の通達にもかかわらず、未着手なところもあり、同社の電磁波シールドカーテンを使うことで、簡単に安価で対策ができるので今後の大きな需要が期待される。

 国内販売を開始して4年が経過した「電磁波シールド」製品シリーズだが、我が国でも各種メディアで紹介されたほか、口コミを通じて商品の認知度が高まっている。主な購入者はES患者や妊産婦、ペースメーカー装着者らであり、国内唯一の製品であることから利用者から高く評価されている。「IT機器で囲まれている職場の中で安心して働けるようになった」(30代女性)、「パソコンを長時間使っているので、お腹の中の赤ちゃんのために着ている」(20代女性)、「電車の中で携帯電話を使っている人が多い。ペースメーカーを付けているので不安だったが、安心して電車に乗れるようになった」(70代男性)などといった声が寄せられている。

 小川社長は「今後も電磁波対策のニーズにあった新製品を開発していきたい」と腕まくり。我が国の電磁波対策をリードする同社だけに、今後の動向が注目される。

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病院内のカーテン

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脳波測定室で
キャノピーとしての使用例

グリーン情報

ES患者増加の傾向

 世界保健機構(WHO)は2007年6月、電磁波についての新たな環境保健基準をまとめ公表した。それには、「常時平均3-4ミリガウス以上の電磁波にさらされていると、小児白血病にかかる確率が2倍程度に高まる」との医学の調査結果を盛り込まれている。電磁波と健康被害との直接的な因果関係は認めなかったものの、否定はせず、予防対策の必要性を結論づけている。経済産業省でも作業部会を設置した。電磁波の健康に対する影響を踏まえ、WHOの新基準についての対応を進めている。

 また、欧米では「電磁波過敏症」(ES)の患者が増えているが、日本でも潜在的患者を含め増加している。欧米では特に女性が電磁波に敏感になるなど、ESは深刻な社会問題になっているという。こうしたことを背景にドイツでは電磁波対策を施した製品や電磁波を防ぐ住宅づくりが注目されている。「欧米では電磁波被爆は21世紀最大の公害と認識されているのに、日本での認識は不十分だ」と小川社長は危惧する。そこで、小川社長は個人向け「電磁波シールド」製品を他社に先駆けて、国内販売することにした。

会社名
株式会社ETL(環境技術研究所)
代表者名
小川泰一郎
所在地
〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-1-3AIGビルスイートB
電話
03-5288-7227 
FAX
03-5288-5353
従業員数
 
資本金
6,200万円
URL
http://www.rakuten.co.jp/etl/