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自然の恵みと実売ベースの省エネ、創エネ機器を採用、ロングライフ住宅で地球環境に貢献[旭化成ホームズ株式会社]

住宅建設業

 旭化成ホームズは、東京都目黒区原町1丁目に環境配慮のモデルハウス「街かどへーベルハウス西小山」(写真1)を建設、一般公開している。「都市的自然主義」というコンセプトを盛り込んで光や風といった自然の恵みを生かし、実際に販売されている実売ベースの省エネ・創エネ設備を搭載するなど、最先端技術を採用して環境配慮に対応させたのが最大の特徴である。同社の試算によると、「街かどへーベルハウス西小山」と従来の一般的な設備を採用した住宅を比較すると、CO2排出量で40%、光熱費では65%も削減されることがわかった。地球環境に優しいだけでなく、家計にも大きく貢献している。

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写真1 街かどヘーベルハウス西小山

太陽光や通風を考え尽くしたエコ住宅

 「街かどへーベルハウス」は、潜在的な建て替え需要が見込まれる住宅地に同社が土地を購入し、そのエリアの特徴的ニーズや敷地条件・周辺環境などに合わせて設計した実売ベースのモデルハウスを建設して、一定期間公開したのちに建売住宅として販売するという旭化成ホームズ独特のもの。これまでに全国で約250軒が公開された。
 「街かどへーベルハウス西小山」は東急目黒線の西小山駅から徒歩約3分、狭小敷地の多い一角に一般公開されている。都市の狭小地における建て替えで想定されるニーズに合わせ、3階建て、二世帯同居、賃貸住宅併用として建設した。1階部分に親世帯のスペースとピロティ車庫と子世帯用の玄関を設け、2階と3階は3LDKタイプの子世帯スペースとしている。両世帯は完全に独立した空間となっているため、将来的に片方の世帯を容易に賃貸住宅に転用することもできる。
 第1の特徴は自然の恵みを生かした実売モデルであるということ。旭化成ホームズでは、かねてより太陽の光や風、植物の緑といった自然の恵みを生かして快適に暮らすという「都市的自然主義」を提唱している。  「街かどへーベルハウス西小山」はこのコンセプトを盛り込んで設計され、独自に開発した住環境シミュレーションシステム「ARIOS(アリオス)」によって、光の入り具合や風の通りやすさを計算して反映させている。この「アリオス」は住宅メーカーとして初めて開発・導入されたシステム。日照や通風、日射、採光という4つの環境条件を解析でき、完成後の環境条件が設計段階でわかり、環境に配慮したより良い住環境を実現することが可能である。CO2シミュレーション機能も付いており、敷地条件や設計プラン、各部屋の使い方を入力し、設備機器を選択するとイニシャルコストやランニングコスト、CO2排出量が計算でき、最適なプランづくりや設備機器の組み合わせが選択できる。
 さらに屋上緑化のほか、ピロティ脇や窓前の壁面を緑化しており、都市の限られた敷地において、少しでも自然の緑に親しむ暮らしが実現できるようにしている。旭化成ホームズは「自然と調和する生活がエコな生活につながる」としており、都市部での環境負荷の少ない快適な生活を提案して行くことにしている。

電気自動車にも対応し深夜電力で充電

 2番目の特徴は、実売ベースの先端的環境配慮設備を搭載したこと。一般公開後に建売住宅として売却する計画で、さらに住宅建築を計画しているユーザーにモデルハウスとして参考にしてもらうということが前提のため、現在まだ実験的段階にある設備は一切採用せず、すべて今でも実際に販売可能な実売ベースの設備を採用した。

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写真2 太陽熱集熱器

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写真3 エコキュート

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写真4 太陽光パネル

 このため「街かどへーベルハウス西小山」では、東京電力の協力を得てオール電化住宅としての先端設備を提案した。緑化した屋上部分には太陽光発電と太陽熱集熱器(写真2)を設置して、エネルギー源に「トリプルソーラー」を導入している。東京電力が提唱する太陽光発電と太陽熱を利用したエコキュート(写真3)による組み合わせの「ツインソーラー」に加えて、「街かどへーベルハウス西小山」では太陽熱集熱器を付加しており、エネルギー源として「太陽熱集熱器対応型エコキュート」を採用したシステムとした。自宅の電力を賄えることができ、万一の停電時でも安心して暮らせるという"優れもの"である。
 これだけではない。今後の普及と環境負荷低減効果が大きく期待されている電気自動車を経済的に使用することから、ピロティ車庫に家庭用電気自動車充電器を設置した。割安な深夜電力を利用して充電するため経済的で、電源スイッチを室内に設けるとともに、自動的に深夜電力を活用できるようタイマー機能も設定されている。
 このほか、電気や水道水の使用量などを見える化して表示する「エネルギーモニターシステム」、明るさ尺度値による照明計画「フレキシブルライティング」など、住まい手の身になったさまざまな先端技術が搭載されている。このうち「エネルギーモニターシステム」は、各世帯で実際に使用しているエネルギー量、CO2排出量、料金まで数値で表示される。1時間単位、1日単位、部屋ごとの電気量が確認でき、暮らし具合による省エネ効果が一目でわかるようになっている。

年間CO2排出量を40%も削減

 こうした環境配慮設備を採用した「街かどへーベルハウス西小山」のCO2排出量削減効果はどのくらいになるのか。旭化成ホームズのシミュレーションによると、まったく同じ間取りで従来の一般的な設備を採用した住宅と比較した場合、「街かどへーベルハウス西小山」では子世帯のCO2排出量が約40%、光熱費が約65%も削減された。親世帯でもCO2排出量が約30%、光熱費が約40%削減となり、ともに大きな削減効果となった。子世帯がガソリン車から電気自動車に切り換えて年間1万kmを走行した場合では、子世帯のCO2排出量は約60%減、光熱費も約70%減に向上し、地球環境に大きく貢献することになる。
 住宅展示場に出展されているモデルハウスの多くが"厚化粧"をしているのに対し、「街かどへーベルハウス西小山」は環境配慮住宅として高度な技術、省エネと創エネ設備を取り入れ、実際の生活に即して建てられており、一見の価値があると言える。

小規模敷地に対応の「そらのま+」発売

 旭化成ホームズでは、都市部の比較的小規模な敷地向けにさまざまな提案を盛り込んだ新商品「ヘーベルハウス そらのま+(プラス)」を今春に発売した。2階リビングとそれに連続する建物の一部に「そらのま」と名付けた半屋外空間を提案。プライバシーを確保しながらも太陽光や通風を取り入れることができ、心地よい暮らしが可能となるよう提案している。
 商品化にあたっては、「そらのま」を快適に設えるアイテムのひとつとして、開放面に日照と通風を確保しながら外部からの視線を遮り、ほど良く外部と繋がりを持つアイテムとして伝統的な縦格子をイメージした大型ルーバースクリーン(縦格子パネル)を開発している。1階の開口部がある居室の外壁面にも設置することで、目隠し機能と防犯機能が発揮され、夏でも窓を開けて暮らすことができるようにしている。
 「そらのま」の上部には、隣家の上階からの視線を遮りながら日差しを柔らかくする天井様の棚「システムパーゴラ」が設けられ、季節に応じて「そらのま」を設えるために日除けやタープをとめたり、吊りしのぶや風鈴を吊らせるフックも外壁と軒天に設置している。
 このほか、外側にルーバースクリーンが設置されていない部屋でも窓を開放して就寝できるよう、通風と防犯性を両立する縦長のバタフライスリット窓、外観デザインにアクセントを付けることのできる大型のモンドリアンウィンドウを採用するなど、住まい手の生活を考えた提案を盛り込んでいる。
 「半世紀を超えてお客様の満足が維持する住まい(ロングライフ住宅)づくり」を進めている旭化成ホームズでは、これからも高品質な住まいづくりを実現し社会資産を充実することで、地球環境の保全に貢献していくことにしている。

会社名
旭化成ホームズ株式会社
代表者名
平居 正仁
所在地
〒160―8345 東京都新宿区西新宿1―24―1 エステック情報ビル
電話
03―3344―7115
FAX
03―3344―7050
資本金
32.5億円
URL
http://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/homes/