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豊富な植栽と住環境重視の南欧風分譲住宅、「オランジェ吉川美南」87棟を供給 [ポラスグループ・中央住宅]

住宅供給業
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写真1 オランジェ吉川美南

 

 埼玉県の東部に位置する吉川市内に、住環境を重視した分譲住宅が誕生しようとしている。ポラスグループの中央住宅が街づくりを進めている「オランジェ吉川美南」(87棟、写真1)がそれである。ここでは、景観法に基づき埼玉県で初めて景観協定が締結された街づくりが展開されている。緑の植栽を豊富にし、購入者が満足のいく毎日の生活を送れるよう、全棟の敷地面積を150m2以上とゆったりとさせた。建物の高さや配置、緑化なども一定の基準を設け、長期的に良好な景観を維持管理できるようにしている。住棟間隔を十分に空け、自然の風が街の中と住宅内を通り抜けるようにすることで、街と住居の温度を冷やすというプランニングを行うなど、自然の恵みも活用している。

教育文化エリアの開発、来春には新駅も

 "住むことが誇りになる街"をキャッチフレーズにした「オランジェ吉川美南」は、JR武蔵野線吉川駅の南部に広がる吉川駅南特定土地区画整理事業地区(84.2ヘクタール、計画人口約9,200人)の一角に建設されている。分譲地の北側には美南中央公園と調整池があり、涼しい風が湖面を渡ってくるというロケーションである。
 現在は吉川駅まで徒歩約19分の距離だが、平成24年春に徒歩約9分のところに「吉川美南駅」が開設される。東京都心から20km圏にあり、新駅から東京駅まで32分、大手町駅に37分、新宿駅には45分と、「オランジェ吉川美南」は好立地にある駅前開発と言える。しかも、新駅から1つ目の新三郷駅や2つ目の越谷レイクタウン駅には「イオンレイクタウン」「ららポート新三郷」「イケア」「コストコ」といった大型ショッピングセンターが揃い、日常の買い物に不自由さはない。
 その一方で区画整理を進めている都市再生機構や吉川市では、現地を商業エリア開発ではなく住居・教育文化エリアとして開発を進めており、自然派志向や子育て世代にとっては願ってもない分譲住宅である。

埼玉県で初めての景観協定を締結

 「オランジェ吉川美南」では、居住者が住みやすいようにさまざまな工夫が施されている。街区内の幹線道路は車両同士のすれ違いをスムーズにすると同時に、歩行者とも安全で十分な間隔をとって走行できるよう、ゆとりのある6m道路とした。街区への出入り口(タウンゲート)はインターロッキング舗装とし、運転者に自然にスピードを落とさせ、敷地内での運転に注意を喚起している。
 埼玉県初の景観協定は、平成23年2月に締結された。この協定に基づいて、①建築物の形態・意匠、②緑化、③生け垣など、さまざまな決まりごとが定められている。
 このうち建築物の形態では、最低敷地面積を150m2として「ゆとり」をもたせ、屋根も勾配屋根として軒高も7m以下に決め、屋外広告物の設置を禁止するなど、統一感と美しさのある街なみを創出した。  植栽の豊富さが「オランジェ吉川美南」の特徴だが、街路樹はデザイン街区ごとに植える樹種を変えている。車が通ることができない歩行者専用の緑道である「フットパス」を街区内の2カ所に巡らせ、両側にオレンジやジューンベリー、夏みかん、キンカン、オリーブ、スダチといった実のなる木々やハーブ、ヒメシャラなどを植えている。
 植栽した木々はざっと20種類以上にもなるという。これらは「みんなの木」とされ、日常の管理や収穫を居住者全員で行い、花や実りを楽しみながらコミュニティーを育む計画だ。各戸の敷地内には1本の果実のなるシンボルツリーなど高木と中木をあわせて5本以上を植栽する。
 「オランジェ吉川美南」では、夕方になって暗くなると各戸の門灯やガーデンライトなどの外部照明が一斉に点灯する。「灯りのいえなみ」と呼ばれるもので、街全体がほんのりとライトアップされ、灯りの美しい景観をつくり出す。夜間の美しさだけでなく、灯りの連鎖で防犯性を高める役割も担っている。

独自の通風換気システムで自然の風を享受

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写真2 鎧窓

 

 各戸も特徴を持っている。「オランジェ吉川美南」は、全体をスパニッシュ、フレンチ、メイン、レジデンス、レイクサイドビューといった5つのブロックに分け、それぞれに南欧風の小都市を想わせる雰囲気を出した。南仏の小都市に見られるオレンジ色の屋根瓦で統一し、各戸の窓にはプロバンス地方を想わせる鎧戸やロートアイアン調の金物装飾を施し、小粋なデザインが街なみを際立たせている(写真2、3)。
 敷地を150m2以上としたことから住棟間隔が十分に取れ、冬でも燦々と暖かい太陽の光が入る。地域の気候特性を熟知した「ポラス暮し科学研究所」の調査によって、夏季には東北東から涼しい風が吹くことがわかった。夏の風は広い住棟の間を通り抜け、豊富に植栽された樹木によって温度が下げられ、涼しい風が街全体を冷やす「風そよぐ街づくり」となっている。

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写真3 格子

   加えて各戸にはポラスグループのオリジナル通風換気チェックソフトによって、1邸ごとに通風計画が導入されている。地域の気象データから日照や風向を詳細に分析し、建物の窓配置や植栽の配置を検討するシステムで、涼しい風が室内を通り抜けるようにした。
 ポラスグループの試算によると、換気回数は1階のリビング・キッチンで1時間に17.9回、2階の主寝室では23.4回にもなり、寝苦しい夏の夜も解消されることになる。自然の恵みを十分に活用した好事例と言えよう。
 設備面でも経済的に優れたエコジョーズを使用した空気を汚さない床暖房、省エネ性に優れたシステムキッチンと人造大理石の浴槽などを採用している。
 和室の壁には、天然素材と匠の技から生まれた独自の珪藻土塗り壁「侘び土・寂び土」を施した。天然素材の塗り壁は吸湿・脱臭性に優れ、しかも「侘び」や「寂び」といった日本古来の風情が楽しめることになる。

植栽管理など入居後もサポート

 「オランジェ吉川美南」の中で、北側の調整池湖畔に面した12戸はレジデンスブロック(図1)と呼ばれており、沿道緑地や二段植栽を施したレイクサイドプロムナードに接し、「オランジェ吉川美南」のランドマークに位置付けられている。このレジデンスブロックが国土交通省の長期優良住宅先導事業(新築・戸建て/まちなみ・住環境部門)に採択された。耐震性や耐久性、維持管理・更新の容易性、省エネルギー性、居住環境の良さなどが採択の条件となっており、ポラスグループの質の高い家づくりが証明された形だ。
 因みに、景観協定の締結に加えて長期優良住宅先導事業が採択された分譲住宅は、「オランジェ吉川美南」がわが国で初めてである。
 特徴はまだある。「オランジェ吉川美南」では、安全・快適な生活がおくれるよう居住者が協力してコミュニティーを育み、資産価値のある街なみを守り育てるオレンジプロジェクトと呼ばれる運動を展開する。植栽の共同管理などがそれで、入居後のサポートを行うためポラスグループも2年間にわたってワークショップなどを開催し、居住者とのコミュニケーションを良好なものにする計画だ。
 ポラスグループの家づくりには定評がある。全棟に構造計算を導入しているほか、東日本大震災で問題になった液状化に対しても1棟ごとに地耐力や土質、地下水などの地盤状況を綿密に調査し、個々の地盤状況に応じて最適な施工を行っている。「オランジェ吉川美南」の時とともに深まる美しさとコミュニティーは、やがて吉川美南エリアを象徴する、成熟した街なみに成長するだろう。

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図1 レジデンスブロックの街区

会社名
ポラスグループ・中央住宅
代表者名
品川 典久
所在地
〒343―0845 埼玉県越谷市南越谷1―21―2
電話
048―989―9151
FAX
048―989―9282
資本金
4億円
URL
http://www.polus.co.jp/