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節電対策に有効な酸素供給剤「ハイオーツー」と高効率ばっ気装置「トリトン」 [日鉄環境エンジニアリング株式会社]

プラントエンジニアリング業、環境計量証明事業

排水処理設備の計画停電、節電対策製品

 東日本大震災の発生により原子力発電所の停止が相次ぎ、計画停電や節電が要請された。いずれも解除されたが、決して安心はできない電力状況である。排水処理場での節電は、やむなく空気(酸素)供給用のブロワを停止したり運転台数を絞らざるを得なくなる。排水処理設備の電力消費の大半が空気供給用のブロワなどだからだ。
 しかし、排水処理設備の70%以上で採用されている活性汚泥法をはじめとする好気性生物処理法にとって空気の供給は不可欠。空気が不足すると排水を浄化する微生物の活動が制限され、処理水質が悪化する。また空気不足は、硫化水素ガスなど悪臭ガスの発生やバルキング(沈降圧密性不良)などの2次的なトラブルを引き起こす。このように状況の回復には多大な時間と労力を要することから、回避のための施策が重要になってくる。
 回避のためには排水処理設備を停止すればよいが、それでは工場の製造ラインも止めることになるので当然選択はできない。そこで、注目されているのが、節電対策に有効な酸素供給剤と高効率ばっ気装置である。

酸素を凝縮した缶詰「ハイオーツー」

 「ハイオーツー」は微生物に対して活性な酸素酸中性塩の水溶液で、酸素が重量比で22%含まれている(図1)。長期間保存しても性能の劣化はなく、危険物、毒劇物には該当しない。
 ブロワで空気を供給する場合の酸素の利用効率は8%程度だが、「ハイオーツー」の酸素は100%利用される。したがって、「ハイオーツー」1m3は空気に換算すると約12,500m3の空気と等価の酸素を含有していることになる。ブロワを停止したり運転台数を絞ったりしても活性汚泥微生物は、この酸素酸塩に含まれる酸素を溶存酸素と同じように呼吸に利用し、排水を浄化することができる。
 ばっ気(酸素)不足のばっ気槽に「ハイオーツー」を添加すると、処理水質を改善し、同時に硫化水素ガス等の臭気成分の発生を抑えるなどの効果は瞬時に現れる。また、「ハイオーツー」は前述のように液状の安全・安定な薬剤で無臭なことから、手軽に使用することができる。そのため、同社では計画停電や節電要請など非常時用の酸素の缶詰として常備されることを薦めている。
 「ハイオーツー」は発売開始から10年を経過し、製紙工場、食品加工工場、下水処理場で使用され、その効果が実証されている。

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図1 一般的な「ハイオーツー」使用例

電力の節減可能な高効率ばっ気装置「トリトン」

日鉄 写1.bmp

写真1 固定型取り付け例

 「トリトン」はミキサーと送風機の二つの機械ユニットで構成されている(写真1)。構造が簡単なため、メンテナンス費用がかからない。送風機から送り込まれる空気をミキサーで微細してマイクロバブルを発生し、かつ強い水の流れでばっ気槽全体に分散することで、高い酸素の溶解効率を実現した。ばっ気水深は1.8m~10mまで対応できる。
 ミキサーは攪拌用のプロペラ・シャフトがモータに直結した単純で強靭な構造になっている。送風機から送られた空気はミキサーのシャフトのハウジング部に入り、プロペラ部の先のマイクロエアー・アトマイザーから水中に送り込まれる。水中に入った空気はプロペラで発生する水流でばっ気槽の底部まで送り込まれ、ばっ気槽全体に分散する。
 「トリトン」は空気配管や散気管などの付帯設備が不要なため設置が簡単である。そのため、簡単にばっ気槽に取り付けることができ、また別売のフロートでばっ気槽に浮かべて使用することもできる。省エネで低ランニングコストであり、節電対策製品の切り札といえよう。出力も5.5kW~55kWと幅広く対応可能で、ユーザーの用途に応じた機種選定が可能である。
 水産加工工場、食肉加工工場ですでに稼働しており、節電要請に対応して引き合いも相次いでいる。

会社名
日鉄環境エンジニアリング株式会社
代表者名
河合 潤
所在地
〒101―0031 東京都千代田区東神田1―9―8
電話
03―3862―1611
FAX
03―3862―1617
資本金
4億5,000万円
URL
http://www.nske.co.jp/